2050年カーボンニュートラルに向けて
2050年カーボンニュートラルに向けて、大きく社会がシフトし始めています。東日本大震災と福島原発事故をきっかけとしてスタートした私たちの活動も10年を経た今、これからは「2050年カーボンニュートラルの実現」を社会全体のミッションと捉えて活動していきます。
「For the 2050 -最良の2050年のために-」。
これは、新たに加わった2050年に向けたスローガンです。
最良の2050年とは、クリーンなエネルギーでカーボンニュートラルを実現することであり、次の世代へ課題を持ち越さないことを意味します。
私たちが掲げる「2030年ごろまでにすべての家庭のエネルギー消費量を半分にする」という目標は、その最良の2050年の実現に迫るものです。そして現在の国が掲げている2030年の目標よりも高いものです。
この目標を実現するためには、まずは様々な対策が講じやすい新築住宅や大規模なリフォームにおいて大幅な省エネを図り、対策に限度がある既存住宅の省エネ化を賄いながら、全体で半分にしようとする観点が実際的です。もちろん既存住宅においても住まい方の工夫を図るなど、できる範囲のことに取組む必要はあります。
このことを工務店や設計事務所などの建築のプロの業務に当てはめてみると、１年間に関わったすべての住宅（新築・大小のリフォーム問わず）を対象として捉えて、「それらの住宅全体で半分以下にしよう」という観点で取組むことだと言えます。
もし、半分以下を実現できたなら、それは時代を先取りしたとても社会的に意義のあることです。そしてそのことをぜひ社会に発信してアピールしてほしいと思います。
そうした事例は他の仲間のモチベーションを上げることにもなりますし、具体的な情報が共有できれば、
新たな取組みを促し、社会全体へのよきスパイラルを生み出すことに繋がることでしょう。
１つ１つは小さくても、みなで協働しながら1985アクションの輪を広げ、「小さなエネルギーで豊かに暮らせる」そんな社会の実現を目指していきたいと思っています。
