1985アクションとは 1985 ACTION

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1985アクションとは

1985アクションとは、
家庭でのエネルギー消費量を賢く減らして、
1985年当時のレベルにしよう
というアクションです。

『小さなエネルギーで豊かに暮らそう』
これが私たち(1985)のスローガンです。
この活動のきっかけは、東日本大震災と、それに伴って起きた福島原発事故でした。その甚大な被害を目の当たりにして、どう考えても原発に頼らない社会をつくるべきだと考え、2011年4月にスタートしました。
私たちの具体的な目標は、家庭でのエネルギー消費量を、現在(東日本大震災前)の半分、ちょうど1985年当時のレベルにすることです。それも「我慢の省エネ」ではなく、「賢く楽しみながら進めていく省エネ」で実現しようとすることです。
私たちの団体名である「Forward to」には、過去に戻るのではなく、前向きに進んでいこうという想いが込められていて、そうした取組みの総称を「1985アクション」と呼んでいます。

2分で分かる
1985アクション

1985アクションって何だろう?省エネってなんだろう?というみなさんのために絵本でわかりやすく解説します。2分でわかる1985アクション、まずはこちらをご覧ください。

絵本を読む

Forward to 1985 energy lifeの「1985」とは

福島原発事故のあと、まずシンプルに「原子力発電をなくせる電力消費の状況を考えてみよう」と思いました。
原子力発電をなくすには、現実にはたくさんのことを考えないといけません。でも、できるだけシンプルに考えようとしたのです。
すると下のグラフのように、およそ1985年のような電力消費の状況になれば、原子力発電は不要になりそうなことがわかりました。ただし実際には、1985年にも原子力発電は稼動しています。だから電力消費の状況を変えるだけで原子力発電がなくなると考えるのは間違いでしょう。
でも、「原子力発電をなくそう」という意志をもって1985年へ向かっていけば、その目標の達成に確実に近づくことになります。

日本全体の1年間の電力消費量

1985年と“今”を比べると
おもしろいことが見えてくる

1985年を取り上げているのは、1985年が特別な年だからではありません。
1984年でも、1986年でもよいのです。キリのよい数字だということ以外に理由はありません。
そうしたことを頭に入れてもらって1985年と“今”とを、少し詳しく比較してみます。
下のグラフで1985年と今を比較してみると、家庭部門における電力消費量はおよそ2倍に増えています。
まずこれを半分にして、1985年のレベルにしようというのが、この運動の具体的なひとつの目標です。
そして、もしそれが達成できたなら、1985年から“今(2007年)”にかけての産業部門における電力消費量の伸びを吸収できることになります。経済成長と関係の深い産業部門は1985年に戻さなくてもよくなるわけです。

産業部門・家庭部門の電力消費量の比較
  • 1985年
  • 2007年

私たちがしていくこと

この1985アクションでは、「住宅のあり方」が重要な位置を占めています。それは建築のプロがどのような住宅を提供するのかが重要であるということであり、そこで果たす役割が大きいことを意味します。
具体的には新築・リフォームを問わず、地域特性や立地環境を考慮しながら、建物そのものに工夫を凝らし、創エネも含めたエネルギー効率のよい設備機器を選択するなどして、「小さなエネルギーで豊かに暮らせる住まい」を実際に提案し、つくることです。
それに加えて、住まい手の暮らしぶりを見届けながら、太陽や風とうまく付き合う暮らし方や設備機器の上手な使い方など、より省エネにつながる「賢く暮らす術」を見出し、住まい手へアドバイスすることです。こうした建築のプロによる取組みが1985アクションの中心であると言えます。
家庭の省エネは地味な取組みですが、「エネルギーの安定的な供給」や「地球温暖化対策」など、現在直面するエネルギーに関する様々な課題を解決に導く根本的な手段の1つです。そしてこの国に暮らすすべての人が直接関わることができるものです。
1つ1つの住宅への取組みを基にして、「小さなエネルギーで豊かに暮らす」実態を、より多くの人に発信していくことが、確実にそして着実に明るい未来へ向かう道であると信じています。

1985アクションの仕組み
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