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1985家族の実例
1985 FAMILY

CASE03

柔らかな光の中で赤ちゃんと暮らす、埼玉県Hさんの平屋建

24時間エアコンをつけても1985家族!
その秘密を探りに行ってきました。
1985 ACTION NAVI-11%

1985家族3件目のご紹介は埼玉県川越市のHさんご一家。
新築して2年目で赤ちゃんが生まれ、現在はご夫婦と1歳になる娘さんの3人家族です。

夏と冬(冷暖房期)は24時間エアコンをつけっぱなしなのに1985家族を達成できた鍵は
敷地条件を最大限に生かしたパッシブデザインと
ゼロエネルギー推進事業を活用した適切な発電装置。

心地よく、省エネになる工夫の"美味しいとこどり"の住まいを拝見してみましょう!

建物・敷地のポイント

まず伺った際に目に飛び込んできたのは、普通の家の2倍はありそうな長ーーい壁面。

敷地は軸が南北に対して約45℃傾いていて、冬に陽の光を取り入れたり、夏に陽を遮ったりするのには
少し不利な条件。そこで、敷地が縦にとても長いことを利用して、居室を全て陽の当たる向きにレイアウトし、
冬の日射取得をする為の窓を床面積の20%確保していたのです。

また、現在駐車場になっている隣地に建物が建ったときのために高窓をつけて
高い位置から光を部屋の奥まで落とし込んでいます。
さらに、その光が奥の水回りまで届くよう欄間も設置されています。

この欄間、60年前につくられたご実家から譲っていただいたもの。
シンプルな空間に和の意匠が程よいアクセントになっています。

リビングと洗面脱衣の間の欄間。リビングの高窓からの光が良く届いている。ジメっとしがちな水廻りは明るくなると印象も変わる。
吹抜けの高窓から光が降り注ぐリビング。断熱性の高いハニカムサーモスクリーンをつけている。
主要採光面だからといって掃き出しの窓を多くとるのではなく、適切な高さの窓にすることで断熱性を確保。

リビングでの工夫

Hさんのお宅で特にこだわっているなと感じたのは窓周りの工夫です。
リビングの窓には断熱性を向上させながらも、柔らかな光を届けてくれるハニカムサーモスクリーンを取り付けています。
ハニカムサーモスクリーンを付けると、冬に窓から逃げる熱は約45~62%削減できます。
(削減率は窓・スクリーンの仕様による)

逃げていく熱を半分に減らせるって、すごいですよね!
しかもカーテンと違い光を通すので、日中は電気を点けなくても生活できるそうです。
明るさや柔らかさは障子から入ってくる光に似ているので欄間のデザインともよく合います。

また、リビングから畳スペースまで大きな一つの空間になっていますが、エアコン1台で暖かく暮らされていました。
壁、床、天井、窓の断熱性が高いので、少ないエネルギーで部屋中均一に暖めることができています。

リビングにはハニカムサーモスクリーンからの柔らかい光があふれている。小上がりになった畳スペースもご家族のスタイルにとてもマッチしていた。

家電の工夫

「あまり特別な工夫はしていないので取材に来ていただいても参考になるかどうか・・・」と
取材前におっしゃっていたHさん。

確かに、普通にテレビもあるし、エアコンはずっとつけていらっしゃるし、ものすごく厚着をして暮らしている
というようなこともないので、「工夫をしていない」ように一見思われるかもしれませんが、
テレビは最小限の大きさだったり、固定電話を置いていなかったり、暖房便座は使っていなかったりと
小さな工夫が積み重ねられていました。

無理をしていないからこそ、省エネが続けられるんですよね。

台所での工夫

ついに100%を達成しました!1985家族の圧力鍋保有率!(笑)

取材中の密かな楽しみとなりつつある「お鍋探訪」。
Hさんのお宅でも圧力鍋を使われていました。

大きい方のお鍋は熱伝導と蓄熱性が高い鋳物ホーロー製です。

「長く使えるものを、必要なだけ」というHさんのスタイルが良く分かる調理器具収納
煮込むことが多い離乳食も圧力鍋で時短調理
日中家で過ごされることが多いので魔法瓶ポットは必須
冷蔵庫の隣には業務用のストッカーも。


Hさんのアクションナビはこちら

エネルギー合計消費量の結果
電気消費量の結果

省エネに関するアンケートから

1985アクションナビに入力してみての感想・入力後に変わったことはありますか?
どのくらいエネルギーを使っているのか把握できるようになって、使い方に気を付けるようになった。
省エネに向かって今後しようと思っていることはありますか?
家電をなるべく増やさない
ウォンバットハットリが見た
省エネポイント

「赤ちゃんが仲間入りするとエネルギー消費量が増える」というお話をよく聞きます。お湯を使う量が増えた、子供と大人がお風呂に入る時間が違うから保温時間が長くなる、生活時間がバラバラなので照明を点ける時間が長くなったetc・・・。Hさんのお宅では「子供が生まれてから、あまり明るいと起きてしまうので調光のレベルを下げている」との事でした。Hさんのお宅では調光装置と合わせて多灯分散方式という照明の手法を取り入れています。1つのお部屋に大きな器具をボーンとつけるのではなく、小さな器具を分けて配置することで、照らしたい場所のスイッチだけをONにできるので省エネです。また、省エネなだけでなく、なんとなくホテルの部屋っぽい雰囲気もあって空間がおしゃれになります。電気工事はできないという場合でも、コンセントに差して使用するフロアライトなどもあるので、是非『DIY多灯分散方式』にチャレンジしてみてください!

詳細データ
住所埼玉県川越市
構造木造在来工法平屋建
竣工2013年
省エネルギー性能熱損失係数(Q値) 1.75W/(㎡・K)
夏季日射取得係数(μ値)0.036
相当隙間面積(C値) 0.4c㎡/㎡
設備給湯:エコジョーズ
太陽光発電:4.0kW
暖冷房冷暖房ともエアコン
建築株式会社 奥山建設(1985地域アドバイザー拠点)
埼玉県ふじみ野市福岡中央1-1-14
TEL 049-262-2239
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